お知らせ

「シルガード®9」が男性にも接種が可能になりました。

HPV(ヒトパピローマウイルス)は、ごくありふれたウイルスで、子宮頸がんだけでなく、男性がかかるがんや疾患の原因にもなります。HPVは主に性交渉により感染し、海外では性交渉の経験のある男性では91.3%、女性では84.6%が一生に一度は感染するといわれます。HPVに感染すること自体はめずらしくなく、男女ともに誰でも感染する可能性があります。

HPVに持続感染すると、男女の肛門がんや女性の子宮頸がんなどに進行することがあります。また、HPVの感染は、性器周辺にイボができる尖圭コンジローマを男女ともに引き起こす可能性もあります。肛門がんや尖圭コンジローマでは推奨されている定期的な検診はなく、HPVワクチン接種が有効な予防方法の一つです。

今回の製造販売の改定により「シルガード®9」が男性にも接種可能となりました。「シルガード®9」に含まれるHPV型は、HPV陽性の肛門がん(扁平上皮がん)では95.9%(海外データ)、尖圭コンジローマでは95%(国内データ)からいずれかの型が検出されています。今回の承認により、日本における男女の肛門がん、尖圭コンジローマの予防がさらに進むことが期待できます。

ただワクチン接種は女性とは異なり任意接種となります。したがって自費(29,000円/回)となりますので、お間違いのなようにお願いします。接種回数は9歳以上で3回ですが、初回接種が15歳未満の場合は2回となっています。